透き通った透明な世界に

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【小説】しゅがー

私の親友、ひなたがよく付けていた香水。
「相変わらず甘ったるいな。」

私は普段、さっぱり系の香りの香水を付けていた。
しかし、ひなたが使う香水を付けることになるとはね……。

ーーーーー
「えなみ、お待たせ。」

いつものように、フリフリピンクの洋服でやってくるひなた。
「お嬢様、ようこそ。」

「あー、またそういう事いうのー、意地悪だなぁ」
「申し訳ございません。姫。」

いつも、こんなやりとりをする。

その時にかすかに香る香水の香りが、ひなたという人間を連想させる。

「ひなたは、お菓子持ち歩きすぎだよ!お婆ちゃんの飴じゃないんだからさ。」

「いいじゃない、お腹減ったら買い食いしなくてもいいようにだよ。」

大体、ひなたの持っているお菓子は甘い奴ばかりで、こいついつか糖尿病になるぜ?ってくらい甘いお菓子を食べている。

「でも、えなみが食べる物はジャンクフードばかりで身体に良くないよ。」

「うっ……うっせーな。てめーに言われたかねぇよ!糖尿病予備軍めが!」

さすがに、カチンと来たんでそう言ってやった。ちょっといい過ぎたかね。
「ごめん。えなみ。」
大人気ないな。
「私も悪かったわ。ほら、仕方ないな。ミセド奢りますかね。」
そんな私は、ひなたに甘いと思う。
「やたっ!なら、ポンドリングにしよーっと。」

色気より食い気。それが、私達の共通点であった。

休日は、こうやって2人で食べ歩いて楽しんでいた。

しかし、私達2人は高校を卒業と同時に都会の大学に行くひなたと、地元の企業に就職する私と進路と住処は違っていた。

「寂しいね。えなみにたかれなくなっちゃうね。」

「ちっ、なんだそりゃ?」
「なんか、学校卒業とか実感ないね。」
高校時代からの付き合いだが、振り返ってみれば結構2人で居すぎて、1人でいるのが怖く感じる私が居る。
「1人で居るの慣れっこだったのに。いつだっけか?腹減ってお腹鳴った私にキャラメルくれた時からの仲だな。おい。」
なんか、素直になれないが、感謝している。
そうこうしている内に、休みは1人になった。メールはしているが、寂しかった。

部屋で、寂しくなったらひなたから貰った香水をつけている。

ひなたの夏休み。地元で会う約束をしている。驚かせてみようかな。

この匂いが好きになったって事を。

ひなたは大切な……。
「えなみ」

-END-
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創作 小説 | コメント:2 |
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この記事のコメント

ラストの余韻が良いね。「大切な...」の後に読み手がそれぞれ感じた言葉を入れられる楽しさがあります。

今度は同じ内容で漫画にしてみてはどうでしょう?
2008-11-04 Tue 12:26 | URL | かげねこ #-[ 編集]
締めはどんな感じがいいか悩んでて、何度も書き直しました。

漫画はイメージは浮かべられるのに、画力が追いつかない。
オリジナル漫画は描いていますが、ラストがうまくまとめられないです。
2008-11-04 Tue 16:56 | URL | 紅葉奏子 #-[ 編集]

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